悲しき 極道

最悪…

夏休みになった。

相変わらず金はある。



ある日、
友達と駅前のマクドで
ポテト喰うてたら、
そこに兄貴が入ってきた。


兄貴とは、
育て親の子供で
年は30過ぎてた。


ワシは、
喰うてるポテトを
友達の方においた…

兄貴はワシに気付いて来た。

 「ここで何しとんや?
  誰のお金で食べとん?」

 「…友達の…」

ワシに金ないの
兄貴は知っとるさかい、
聞きよった。

ワシはとっさに
ウソ言うた。

友達は顔を横にふっとる…

 「…友達の…」

まだ横にふっとる…

兄貴はオカシぃと
思ったんやろな。

友達を連れて
違う席に座って話しとる…


 「…ヤバい…」


案の定、
友達は正直に言いよった。
それも、

毎日おごってくれる!

とまで…


その場で頭叩かれて、
家に連れて帰られた。


ワシは、
小遣いで買ったと
言い切る事にした。


それから三時間くらい、
正座させられて
問い詰められた…

頑張って二時間半くらいは
小遣いで言い通したが、
限界がきた…

結局、
父親の財布から
少しずつ抜いてた事を、
ザンゲした。

それからと言うもん、
ドツくわ蹴るわで
ガタガタにされた…

その後の出来事は、
覚えてない。



次の日、
ワシは車に乗せられてた。
行き先は知らん。


その日は、
ええ天気で頭暖かかった。
ウトウトしてきた…



…少し寝てたみたいや…

あれ!?
見覚えのある景色…


人生はウマく行くもんやないな。


ワシは晴れて出戻りや(涙)

反省の為、
しばらく戻れと言われた。

夏休み中だけやと思うが、
また、
学園生活のスタートですわ…

…アホですやろ〜…
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