きみと猫と僕と。
「青さんも、猫の名前考えてくださいよ!
この子の命の恩人なんですから」
「名前、まだ決めてなかったのか?
タマとかミケとか適当につければいいだろ。」
「もー!
青さん、何時代の人なんですか
ちゃんと考えてくださいよっ
おじさんなんだから!」
なんだよ、命の恩人なんて言いながらおじさん呼ばわりして。
そう1人ごちながらも
猫の名前を一応、真剣に考える。
「黒いから、ゴマとかは?」
そう彼女に言うと
彼女は折角考えた案を笑いながら一蹴して言った。
「えぇ。
何かダサいですよ。
あんこって名前がいいですよ!」
「そっちが考えろって言ったんだろ」
「言いましたけど、
はるさんの出す名前がクオリティが低く過ぎるですよ」
結局、
それからいろいろと案を出したものの
全て彼女の独断で却下され猫の名前はあんこになった。