きみと猫と僕と。


「なぁ、俺は木曜は休みだけど、大学生は普通に学校があるんじゃないのか?」


あの時一瞬、高校生に見えた彼女は
ここの近くにある教育大学の3年生だった。


小学校の教師になるのが夢だという。



「大丈夫ですよ。
木曜は全休なんです!」


「ちゃんと学校行って単位取ってんのか?」


「失礼なっ
こう見えて真面目でもう既にほとんど取り終わってるんですよ!」




そう言いながら
彼女はけらけらと明るく笑った。




僕は大きく口を開けて
豪快に笑うそんな彼女を
ただぼーっと見ていた。


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