きみと猫と僕と。
ついてきた幸せ
動物病院の先生が言った通り
猫はすぐによくなって退院した。
仕事が休みの木曜日。
今日は何をして過ごそうかと思っていたら
玄関のドアを叩く音が響いた。
「あおさん!
夏です。遊びに来ました」
やっぱり…
猫が退院してからというもの
彼女は頻繁に僕の家に遊びに来るようになった。
今日も休日はお預けか。
そう思いながら
ドアを開けると
彼女はそんな僕の気持ちを知ってか知らずか
猫を抱えてにこにこしながら立っていた。