傘恋愛 -カ サ レ ン ア イ-
翌日、朝起きてすぐにカーテンを開けた。
雨の音がしたからだ。
見てみたら予想通り、そこには曇った白い空から、大粒の雨が降っていた。
ふと、窓に映った自分の顔を見る。
・・・何ニヤけてんだよ、俺。
自分で自分の頬をパンパンと叩いて、リビングへ向かう。
昨日と変わらず机の上にある赤い傘。
彼女は来るだろうか。
少し不安を抱きながらも、俺はバイトの準備をした。
メニュー