傘恋愛 -カ サ レ ン ア イ-






ふと道の先で、曇った街並みに一際目立つ赤い傘が見えた。




女の子・・・?


こんな時間に一人で何をしているんだろうか。



そんな素朴な疑問が一瞬頭を過ったが、俺は直ぐにそれを掻き消した。





そのまま通り過ぎて行こう。





そう思って居た。




だけどいざその瞬間、無意識にその女の横顔が目に入る。







裸足・・・?




水溜まりの中の真っ白な足を見て、俺の動きが止まった。







< 5 / 133 >

この作品をシェア

pagetop