傘恋愛 -カ サ レ ン ア イ-






「っ!はあっ!はあ・・・は・・・」




夢・・・






床に落ちたマフラーを拾ってそっと抱き締める。


奏の、におい。



不思議と気持ちが落ち着く。




奏の手は、すごく暖かかった。




いつもそう。

あたしの頭を撫でるあの手は、いつも、いつだって、暖かかった。





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