傘恋愛 -カ サ レ ン ア イ-





「じゃあ、あたしこれで」

「え、奏汰に会わなくて良いの?」







「・・・また、何時でも会えるから」




そう小さく笑って、店を出る。






赤い傘差して、歩いた。







奏がサックスを吹いたら、あたしが隣でピアスを弾くの。


奏の、隣で。








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