youthful sound-青春の音-

ドアの無駄なでかさに驚いてる場合じゃないぞ。


早く入んないと。



中に入ると
倒れた子がソファーに横になって
眠っていた。


この子が気絶したのって
私のせいだよね??



「大丈夫‥なの??」


私は不安になって聞いた。



「あぁ、多分。気絶してるだけだから。」


この子を抱えてきた人が答えてくれた。



気絶してる"だけ"。

だけなの??

大変なんじゃ‥‥


「心配すんなって!!お前のせいじゃねえから!!」



ドアの横の壁にすがってる
さっきとは違う人が
私を安心させるように言ってくれた。



でも、この人声でかい。
あの子起きちゃうんじゃない??



「‥声でかいよ。」



今度は、あの子が寝てる向かいのソファーに座ってる人が言った。



確かにでかいけど、そんなに眉間にシワよせて言わなくても。



「 こ、怖ぇよ。わかったから睨むな!」



いや、わかってないでしょ。
まだ、声でかいよ。




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