youthful sound-青春の音-
「バカだから‥、バカだから、高校全部落ちて行くとこ無いから私のお母さんの弟が理事長やってるこの学校に入れさせてもらったの!!」
言ってやったよ!!
今度は省略しないで言ってやったよ!!
「お前‥相当バカなんだな‥」
バカが可哀想なものを見るような目で見てきた。
何でそんなはっきり私を見るの!
お前にだけは言われたくねぇよ!
お前だってバカだろ!
‥我ながら相当失礼な事を思ってしまった。
すまん、バカ‥、言い過ぎたよ。
私は、バカに目をやった。
「な、何でそんな可哀想なものを見るような目で俺を見るんだよ!」
「え、」
顔に出てた??
「え、じゃねえよ!」
「ごめん、ごめん。」
「棒読みじゃねえか!謝る気ねえだろ!」
「あるよ、少しだけ。こんくらい。」
私は親指と人差し指の隙間で表した。
隙間はほとんどない。
「ほとんどねえじゃん!それ!」
「うるさいよ?」
私はバカに言ってやった。
私がうるさくさせたようなもんだけど。