youthful sound-青春の音-
「私、聞いてない!!元男子高って何?」
私は、下げていた顔を上げて叔父さんに言った。
それはそれは、でかい声で。
「え‥、聞いてない‥の?」
叔父さんは、何にびっくりしたのか
知らないがびっくりした顔をしている。
「聞いてないよ!!」
私は、叔父さんを睨むようにして見た。
「な、何で俺を睨むの!!?」
うん、そりゃそうだ。
叔父さんは、悪くない。
悪いのは‥‥
私は、制服のポケットから携帯を取りだし電話した。
“お母さん“に。
プルルルルルルプルルルルッ
出たッ。
「もしもし!?お母さん!?」
私は、声を張り上げて怒鳴るように話した。
「な、何!?何で怒ってんの!?」
お母さん‥
わからないんですか?
わかってないんですか?
もしかして、
お母さんも知らなかった?
「お母さん‥」
「な、何?」
「あのね、叔父さんの学校って男子高なんだって‥。女子が全然いないんだって‥。」
「え、“元“男子高でしょ?男子ばっかでもいいでしょ?選び放題よ♪」
あぁ、やっぱり知ってたんだね‥。
知らなかったのは、私だけだったんだね。