キス、しちまいました
目指すは飲み物コーナー。

スタスタ歩いて向かっていると、アイスのとこで二人の男子を見かける。

…あ、今日も来てる。

いつもコンビニに行くときには大概いる、男子三人組。

制服からして墨並高校の生徒だろうな。

さっきレジに並んでいた子犬みたいな可愛い顔した子と、アイスを見下ろしている二人。

一人はいつも眠そうで、かっこいいんだろうけど目つきが鋭くて少し怖い雰囲気。

もう一人は切れ長の目で、けど暖かそうな感じの少年。
こっちの人とは、この前私が買うお菓子を選んでいる時、思い出し笑いを思い切りみられて気恥ずかしかった思ひ出がある。

穴があったら、…埋めちゃいそうだな、私は。

向こうも、『よくコンビニにいる女の子』ぐらいにしか認識してないだろうから、気にしていないけど。

その例の少年の横を通りすぎて、飲み物コーナーへと到達する。
通りすぎる時に思ったけど、何で男の子ってみんな大きいんだろう。
…いいなぁ。

とか思案しながら、一本のジュースを手に取る。
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