キス、しちまいました
繰り返されるキス。

何度も、何度も。

優しく撫でるように抑えられた頭が熱い。
髪一本一本に温もりが伝わってくる。

抱き締められた背中が熱い。

顔が熱い。

何よりも、唇が熱い。

徐々に思考がぼやけてくる。
顔が火照る。

逃げなきゃ、離れなきゃ、そう理性は叫んでいるのに頭は働いてくれない。


とろける。

もうどうでもいいや、と自分を手放しかけた時―…

唇が離れた。


顔の真正面にいる彼の目。

涼しげな切れ長の目。
鈴繁なきれーな、我の目。

…意味わからない。
頭の中が溶けているみたい。

少年の顔が間近で、あぁイケメソだぁー、と他人事に思う。
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