キス、しちまいました
少女はこちらを振り向いた。
余っていた右手で、彼女の頬を優しく覆う。
小顔だとは思っていたけど、本当に小さい。
細っこい華奢な体。
叩いたら壊れてしまうんじゃないか。

俺の身長は177cm。そこそこデカイほうだ。
俺の前にいる彼女は150ちょいぐらいだろうか。
よって必然的に俺の方が見下ろす体制になる。

少女が俺を見る。
認識する。
目が合う。

彼女の唇は少し艶やかだった。
リップとかでもつけたのだろうか。


彼女の唇に、俺の唇を這わせた。

舌で彼女の口周りを嘗めとり、角度を変えてまた唇を押しつける。

ボトッと何かが床に落ちる音がした。

彼女は目を少し見開く。
その瞳を見ながらまた口を離し、また角度を変えて唇に舌を這わせながらキスをする。

胸の当たりに微かな抵抗を感じた。
ぐいぐいと小さな力が押してくる。
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