嫌な女、好きな男

あれから、あの夜から1ヶ月たとうとしていたが、志織は変わらず栄恵の部屋にいる。


『栄恵さんお帰りなさい!』

『ただいま~志織。何の匂い?すごく良い匂い。』

『えへっ、今日はね和食だよ。肉じゃがと、菜の花のお浸し!それとネギと豆腐のお味噌汁。』


『わぁすごいね!あたしお腹すいてたんだ。さぁ食べよう。』

笑顔の志織、その志織の手料理がまたおいしくて、あたしは今志織がいなくなったら寂しい。

志織は何であたしと一緒にいるの?

不安で聞けないけれどこれからも毎日志織に居て欲しい。


きっとあたしは志織が好きなんだと思う。
恋愛かどうかは分からない。

だってあたも志織も同じ女だから。


ただ、志織の特別な人でいたいと思う。
でも志織が出て行くというまではあたしからは何も言わない。

もう、辛いのは絶対に嫌だから。
< 12 / 21 >

この作品をシェア

pagetop