嫌な女、好きな男
あれから、あの夜から1ヶ月たとうとしていたが、志織は変わらず栄恵の部屋にいる。
『栄恵さんお帰りなさい!』
『ただいま~志織。何の匂い?すごく良い匂い。』
『えへっ、今日はね和食だよ。肉じゃがと、菜の花のお浸し!それとネギと豆腐のお味噌汁。』
『わぁすごいね!あたしお腹すいてたんだ。さぁ食べよう。』
笑顔の志織、その志織の手料理がまたおいしくて、あたしは今志織がいなくなったら寂しい。
志織は何であたしと一緒にいるの?
不安で聞けないけれどこれからも毎日志織に居て欲しい。
きっとあたしは志織が好きなんだと思う。
恋愛かどうかは分からない。
だってあたも志織も同じ女だから。
ただ、志織の特別な人でいたいと思う。
でも志織が出て行くというまではあたしからは何も言わない。
もう、辛いのは絶対に嫌だから。