嫌な女、好きな男
真里の仕事が終わると、正人からメールがきていた事に気づいた。

待ち合わせは9時だったが少し遅れるというメールだった。
昼間の美那の言い方が気になる。
確かに正人は真面目だし優しい。
ただ、その反面鈍感だったり、その優しさや真面目さがうっとおしい事もある。
案外美那のようなタイプの女性に弱いのかもしれない。

そんな事を思いながら、真里は駅の改札で正人を待っていた。

美那は自分からみても確かに魅力的な女性だった。
よほど自分に自信があるのかもしれないが、確かにそのオーラも溢れている。
余裕があるのだ。

同じ女として、なかなかライバルになったら困る相手でもあると思った。


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