嫌な女、好きな男
昼間の真里の態度に美那は少し驚いた。
こちらから嫌みな言い方をしたつもりだったが、動揺もせずに切り返してくるとは考えもしなかった。

ますます真里の泣き顔や落胆した顔がみたい。
悩みもないようなあの笑顔に。

こんな風に考えるのはよっぽど根性の悪い自分位のものだろう。

ただ、あたしには正人はまだ必要なのだから。

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