氷雨
時間がたち、遊び時間になると先程の女の子が体の大きい男の子を連れて、教室からでてきた。
そして、園庭の隅の方に行くと話し始めた。

『あんたでしょ?ゆーちゃんなかしたの。』

『おれはただあいつがばかだからいじめただけだぜ。』

『ゆーちゃんはばかぢゃないもん!あたまいいんだよ!』

口喧嘩が始まり、ヒートアップしてきたのか男の子が女の子を殴った。
女の子は一瞬よろけたが、ニヤッと園児らしからぬ笑みを浮かべ、男の子を睨み付ける。

『なぐったね?そっちがさきになぐったんだかんね!』

バキと音がきこえ男の子が尻餅をつく。
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