氷雨
そして、放課後に。

「うわぁ、どうしよう。明夢と約束あるのに…。」

ゆーちゃんは、今、体育館裏にいる。
そして、それを囲んでいる男の子が4人。

「何でお前みたいのが、蘭菊の近くにいるんだよ?あ゛?」

リーダーらしき男が喋りだした。

「蘭菊?…明夢のこと?」

ゆーちゃんは、飄々として聞き返す。

「他に誰がいんだよ!?てめぇ、俺様の蘭菊に近づきやがって。なんで、てめぇなんかが蘭菊の側にいんだよ!」

「そうた!お前より絶対、巧巳君の方がお似合いだ!」

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