氷雨
ゆーちゃんは二階の明夢の部屋へ向かう。
キィ。
中は白を中心にしたシンプルな部屋。

「お待たせっ!はい、お茶。」
明夢はお茶の入ったコップをゆーちゃんに渡す。
ゆーちゃんはそれを一口のむと明夢の目を見て問う。

「ねぇ、明夢は何で僕なんかと一緒にいるの?」

「何でって、ゆーちゃんは大事な親友だから。」

「だって、僕は巧巳の言う通り弱いし臆病だし。一緒に居ても損するだけだよ?」

「損とか得とかぢゃないよ、友達は。それにゆーちゃんは強いよ。」

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