【企画】バトルだよ、全員しゅ、うわ、なにをする、やめっ【キャラバト】
放電。
避けるかと思えば、ドラゴンは身動きもせずまともにくらった。
ばちばちとした音が、今度はドラゴンの体で渦巻いている。
「へ、効いて、ない?」
『……』
電気マッサージにもならなかったぜ、みたいに鼻を鳴らしたドラゴンは、首を真っ直ぐ上空に伸ばした。
『オォォン』
クジラのような深海でもよく響く鳴き声。
それに呼応するように、空に黒い雲が集まってきた。
日照りを影にし、自然と空を眺めれば――それは落ちた。
雷。
近くにあった木が避雷針になったらしくて、衝撃に耐えられずに折れた。
「うそ……」
冗談でしょー、と叫びたい。天候を操るなんて、最早、神様の粋だ。