【企画】バトルだよ、全員しゅ、うわ、なにをする、やめっ【キャラバト】
「ひまわり、好き、好き、ひまわり」
覚えた単語を復唱した。意味などまだよく分かっていない。
「お、これが気に入ったかぁ。きっと君に似合うと思うよ」
麦ワラ帽を持ち、会計を済ませ、値札をとってもらうなり、雄大は少女にかぶせた。
少しぶかっとしているようだが、まあギリギリセーフなところだ。
「お、似合っているよ」
「ひまわり……」
麦ワラ帽をぺたぺた触る少女の手をまた握る。
「よし、次はお待ちかね、甘いものだよ!」
「甘い、甘いの、くれるの」
初めて少女が反応したようだった。やっぱり子供だなぁと雄大は微笑む、その真意などしることもなく。
店の外は相変わらずの暑さで雄大は汗をかいてはハンカチで拭いたが、不思議と少女は汗を一つもかかなかった。