君がくれたもの
記憶のカケラ
毎日思い出す。

あの日の事を。

とても鮮明に。

高校一年生の夏休み。

何度あの日に戻りたいと願ったのだろう。

俺だけじゃなく、あいつら三人も
同じ事を思ってたのかもしれない。

本当は次の日に言うはずだった。

「好きだ」

って言うつもりだった。

でも、「次の日」は来なかった。

「次の日」は永遠に来なかった。

その日からだ。

「永遠」なんて言葉が嫌いになったのは。
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