君がくれたもの

ごめん

「律、今日お父さんとお母さん遅いの。夕飯は作ってあるから。」

廊下から母さんの呼ぶ声が響いてくる。

部屋から出る事はなく、ただ聞いていた。

ダダダダ

ゲームの効果音が良い具合に鳴り響く。

最初はうるさくて嫌いだったが今は何ともない。

あと一人……あと…

手に汗を握り、心を落ち着かせながら敵を倒してく。

ドキドキ。と心臓が脈打つのが自分でもわかる。

これで……

終わる!!このゲームは俺の勝ちだ!!

「りっーちゃん!!」

あまりにも大きな声にびっくりして手を滑らせた。

ムカついて声の主を無視しようとしたが、無視できない。

しつこく名前を呼ぶ……守だ。

乗り気でないが玄関に出ると、守はテンションMAX。

の上に暑苦しい笑顔を向けてる。

「ちょっとお邪魔していい?」

「何もこんな朝から……」

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