君がくれたもの
「そんな堅苦しくなるなって!!」

自分の家かのように俺の体を押しやり上がり込む。

コトッ

冷たいお茶を机の上に二つ置く。

ゲームは消して、後部屋も片付けた所で上がらせた。

「で、用件は何だ。」

「わかったんだよ!!!」

手を思いっきり乗せたので机が地震があったかのように揺れる。

ったく、手加減を知れ。手加減を。

「俺さ、今までみんなの事わかってた気してた。
でも違ったんだな……うん。」

「前置きはいいから。」

「本題はだな。
明日祐二の所に行くじゃん?
菜子と祐二を仲直りさせるんだよ!!」

「それは無理だろ……
そもそも、あの菜子が来る……」

「大丈夫だ!!呼んである!!
美香だって協力してくれるし!りっちゃんも頼む!!」

「はあ!?」

思ってもない展開に声が裏返る。

守によれば、昨日の件。

祐二と菜子のやり取りだ。
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