君がくれたもの
二人は不機嫌ながらも謝って……

ってあれ?

誰か忘れてないか?

誰を……

あ、美香だ。

美香は一歩後ろに下がって俺達を羨ましそうに見てる。

美香に気づき声をかけようと寄るがだんだん遠のいてく。

遠のいて……

姿が見えなくなった。

「…………!」

目が覚めるとベッドの上にいた。

俺、倒れたんだ……。

うっすらと蘇る記憶。

ムクッと起き上がり周りを見る。

汗……冷や汗をかいたらしい。

Tシャツに汗が染み付いてべとべとだ。

「りっちゃん大丈夫か!?
いきなり倒れたからびっくりしたじゃねえか。」

「悪い。ここまで運んでくれたの守?」

「ああ!!俺が運んだ!!」

「ありがとな。」

礼を言ってベッドから出ようと足を運ぶ。

だるくてまだ視界がぼやける。

痛くなる頭を押さえながらさっきの夢を思い出した。

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