君がくれたもの
相手にしてる暇なんてない。

課題終わらせてる祐二でも呼んで楽しんでくれ。

『でさあ、祐二と菜子は来るんだよ。』

「そうなんだ。」

『みんなで集まってぱあっと騒ぎたいわけ。』

「うん。」

『だから来いよな!!6時に小学校に集合!!』

「……強制参加?」

『あったりめえよ!!』

俺だけ不参加だと二学期とんでもない事になりそう。

「小学校だな。じゃあまた後で。」

それだけ言って電話を切った。

どちらかと言えば行きたいわけでもない。

課題をするより花火の方が高校生っぽいし……

現実逃避したいからって理由かも。

と言う出来事があり……

今俺は美香と待ち合わせをして小学校へ向かっている。

「なあ、何で今更花火なんだよ。」

「え?花火綺麗だし。それにみんなと夏休み遊びたいもん。」

「さんざん遊んだだろが。」

「遊んだけど……」

と言って言葉をつまらせた。

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