君がくれたもの
そして、振り絞るように言った。

「私、りっちゃんの事好きだよ。」

「え!??」

突然の出来事で、頭がついていかない。

「い、今何言って……」

「友達としての好きだよ。馬鹿だね。」

「友達としての……」

嬉しいのかわからない。

好きって言われたのは初めてだし、好きとかわからない。

俺は美香の事どう思ってるんだろう。

「じゃあ、また学校でね!!ばいばい。」

「ばいばい。」

それだけ言って別れた。

夏も終わりが近づいてきて蝉の声も少ない。

ミンミンと一生懸命に鳴くのを聞くと何故か悲しくなった。

二学期が始まろうとしている。
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