君がくれたもの

突然の出来事

今日から二学期が始まる。

重い足を進めながら、教室へと入る。

HRが始まるギリギリに間に合いあいさつを交わす。

「律久しぶりー。」

「よお。」

自分の席に付くなり顔を伏せて寝ようとした時だった。

トントン

後ろから誰かが背中を付く感触がする。

「んだよ。」

バッと顔をあげ振り返ると守がいた。

「美香来てないよ。」

「ああ?寝てるんじゃね?」

「だよなー。」

「どうせ遅刻だよ。」

学校来いなんて言って自分が来てねえじゃん。

「俺どうにかしてたわ。」

「どうにかって?」

「美香に何かあったとか。」

「ないない。心配しすぎだって。」

「やっべ!!担任来る!!」

急いで席へ戻るのを見て俺は宿題を机への上へ出した。

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