君がくれたもの
「男同士の話しだから
美香にはわからなくていいんだよ。」

守が慰めるように告げると、美香は笑顔を取り戻した。

何たって女が男同士の会話に入りたがんだよ。

別に知らなくていい事なのに。

女って面倒くせえ生き物。

カチカチとゲームの機械に手をつけて
さっきの出来事がなかったのように敵を殺していく。

「うおおおおっ!!
つええなあ!!りっちゃん最強じゃん!!!」

隣に座る守をよそに俺は技を見せつけた。

どうだ?凄いだろ。

毎日のようにしているから攻撃は読めてる。

自慢げに言うわけもなく無言で手だけを動かす。

「かっけえなあ!!」

「えー。
私にはわかんないよ。どこがかっこいいのか。」


ムスッと膨れっ面をしてる。

そんな事関係ない。

ゲームをクリアした所で、ふぅ。と息をつく。

「ねーねー。
遊ぼうよー。祐二も菜子も呼んで。」

「美香いいじゃんそれ!!
なあ、りっちゃんいいだろ?」
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