君がくれたもの
「美香が元気になったら遊ぼう。
三人で。美香の行きたい所に行こう。」

「うん、約束だよ。」

ごめん。嘘。

聡、私ダメみたい。

もう三人一緒じゃなくなる。

それに涙が出てきた。

私は泣きながら最後の言葉を一生懸命言った。

「聡の事は、……っ世界で一番大好きっ。
……ずっと、ずっと大好き。」

次は何て言えばいい?

思うように口が動いてくれない。

涙で目が見えないの。

声が出ない……。

「友達としての好きじゃなくてね……男の子としての好き。
きっと聡以上に好きになる人現れないよ。
だからね、だから……っ
幸せになってね。私の分も幸せになって。
いつも笑って過ごして。
約束ね。破ったら怒るから。」

笑うフリをして言ったものの笑えてない。

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