とりあえず、まともな服を下さい
「てか、文也……カーテン開けた時から座ってるけど、立って」








そう、俺は見られる部分を最小限に抑えるために、ずっと座っていた









正座で








足、痺れてきてるんだよなぁ








だけど今立ったら……見える








それだけは嫌だぁ!!








これこそ、一生の恥だ









「ふぅん、立たないんだ。じゃあしょうがない、賢君」








「はい?」








「持ち上げて」








はぁ!!?








「さぁ、文也どうする?自分で立つか、賢君に持ち上げられるか」








そりゃ、自分で立った方がいいけど









「早くしないと持ち上げちゃうよ★」








「カウントダウン開始!5・4…」








「わ、わかった!!自分で立つから、立つから!!」
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