恋歌 〜secret love〜
┣文化祭に向けて
「押端さーんっ!それ取ってー!」
「どれ? これ?」
「そう! ありがとー」
同級生にはさみを手渡してから、あたしは自分の作業に戻った。
文化祭のクラス企画の準備中。
6月の最後の今日は、特別に午後からの2時間分の授業を文化祭の準備に当てて良いことになっていた。
そうは言っても、文化祭のある9月まではまだまだ時間がある。
だから、保管しにくい大きな看板なんかの準備はまだできない。
そんなわけで、今日は店内の装飾品とか
メニュー表とかを作ることになっている。