恋歌 〜secret love〜
微笑みながら言ってくれた彩乃を見て、あたしは1回頷いた。
「うん。実はもう、どんな感じにしようかは考えてるの。……あ、でも、ほんのちょっとだけどね?
まだ聴かせることもできない状態なんだけど……」
「楽しみにしてるわよ」
あたし達は、一緒に笑った。
久しぶりに彩乃と2人だけで帰ったからかな?
時間が過ぎるのが早い気がする。
本当は、こんな風にゆっくりしてる時間はないのかもしれない。
本当は他の子達を見習って、いろいろ積極的に攻めなきゃいけないのかもしれない。
そうは思うけど、今のあたしには、まだそんなことできない。
でも、少しずつ頑張るから、見守っててね……―――――
赤く色付いた太陽を見て、あたしは決めた。
まずは、PEACEのみんなと、彩乃をイメージした歌を作ろう……――――