恋歌 〜secret love〜
優しい笑みと一緒にそう言ってくれた先生が、すごくきらきらして見える。
相談できるってことは、頼城先生と2人で話すチャンスが増えるってこと。
でも、それはちょっと恥ずかしい気もする。
そもそも、今現在あたしの頭の中を駆け回ってる気持ちを打ち明けるってことは
頼城先生に告白することにもなる……はず。
先生に迷惑をかけるのは絶対に嫌だから、そんなことは絶対にできない。
だったら、相談するなんて初めから無理じゃない――――
頭の中ではじき出した当り前の結論に勝手にがっかりしながら
あたしは不思議そうな表情でこっちを見る先生に言った。
「あの、頼城先生。相談できれば良いんですけど、実は……」
「実は?」
そこまで言って、あたしは言葉を止めた。
そんなあたしに、先生がますます不思議そうな顔をする。