恋歌 〜secret love〜
あたしの希望。
それって一体、何だろう……――――
彩乃が言った、「勉強を副業にしなさい」って言葉。
あれってもしかして、夢に向かって頑張るのに適した場所を選べば良いってことになるのかな?
でも、適した場所ってっどこだろう……――――
「おい、大丈夫か? いきなり黙り込んで……」
下を向いて考え込んでいたあたしを、先生が少し下から覗いた。
いきなり視界に入ってきた先生の顔に
どうしようもないくらいの驚きと嬉しさと……焦りを感じる。
それをごまかすために、あたしは必死で言葉を探した。
「あ、……た、頼城先生は、どうやって大学を選んだんですか?」
「……俺?」
「は、はい……」