恋歌 〜secret love〜
「馬鹿なこと言うな。絶対にちゃんと答えを見つけてやるから、覚悟しとけよ」
『はいはい。あ、でも、奏に探してるって言ったり、答えを聞いたりするのはナシな?
フェアにいこうぜ!』
「わかったよ。近いうちにちゃんと自分で見直して考える」
俺は、そう言いながら体を起こした。
『……絶対だからな』
「あぁ。問題ない。じゃ、本当に切るぞ?」
『わかった。ありがと、隆夢ちゃん。いろいろすっきりしたよ』
「それなら良かったよ。また気になることがあったら聞いてくれれば良いから。また明日な」
『あぁ』
静かにボタンを押して、電話を下ろす。
話を聞いてもらってすっきりしたのは、俺の方だな……――――
そのまま、俺は机の引き出しをそっと開けた。
中から取り出したのは、1通のシンプルな封筒。
何の装飾もない淡いピンクのそれは、シンプルすぎる俺の部屋には不釣り合いな気もする。
俺は、すっと中身を引き出して、そこに並ぶ文字を見つめた。