恋歌 〜secret love〜
┗いつもの進路相談
「確かに寒いとは聞いてたけど……寒すぎよね」
「本当だよ。森田先生も、何でわざわざこんな寒い所で待たせるのかなぁ……」
「明日あたし達が風邪引いたら、確実に先生のせいね」
意地悪そうな顔で言う彩乃の言葉に、思わず首を大きく縦に振った。
今、あたし達は職員室の前に立ってる。
暖かい職員室と違って、ここはものすごく寒い。
室内ではあるけど、真っ白で四角い廊下の風通しは抜群だった。
「押端さん、入って良いって」
彩乃と一緒に寒さに震えてると、職員室から出てきたクラスメイトが言った。