恋歌 〜secret love〜
「志望は教育学部で良いんだな?」


「はい」


「で、場所は関東……東京が良いのか?」


「はい。希望は……そうですね」



チャンスに、少しでも近づこうと思った。


まずは、場所に。

次は、時間に。

その次は、音楽に……



そういった小さな積み重ねが、いつかしっかりとした力になると信じたいから……


信じて頑張ることしかできないから……



あたしはこの志望校を選んだんだ。



「じゃあ、成績を考えてみないとなー。このままだと、第一希望は厳しいぞ」


「そう、ですね……。頑張ります」



まぁ、スタートラインに立つまでにも障害はたくさんありそうだけどね。

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