恋歌 〜secret love〜

本当は、教育学部っていう選択肢も消して、自分を追い込むことも大切なのかな……って少し思った。



でも、それは少し違う気がした。



その理由は、前から思っていたような、周りの目を気にして……なんて、ネガティブなものじゃない。



自分の夢を諦めるための、逃げの選択肢でもない。



単純に、教師っていう存在に対する興味が湧いたから……




まだ、中学の頃のトラウマみたいなものも残ってて、完全に苦手意識がなくなったわけじゃないけど……



頼城先生の授業を受けて、英語の面白さに気づけたこと

嬉しそうに笑う姿を見て、あたしまで笑顔になれたこと

真剣に話を聞いてもらえて、すごく安心できたこと



……そんな積み重ねが


「教師もそんなに悪い人ばかりじゃない」

「苦手に思う必要はない」


そう思う、きっかけになってくれた。



だからあたしは、教育学部に行く決心がついたんだ。
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