恋歌 〜secret love〜
少し俯いて笑った奏が、何を考えてるのかはわからない。
ただ、丁寧にお礼を言う辺りが奏らしくて嬉しくなる。
「他のみんなの話、聞いてます?」
ぱっと話題を変えた奏が、俺の目を覗く。
“みんな”ってのは、たぶんPIECEのメンバーのことだろう。
そう検討を付けて、言葉を探す。
「いや。俺は聞いてないよ。
勇人とは約束をしてるから、明日報告にくるはずだけどな」
「そうですか。彩乃も明日だし……」
「後期が終わったら、みんなに直接聞いたらどうだ?
またみんなで集まれば良い」
全員が受かっていれば、それがベストに決まってる。
でも、そうは限らないのが受験だ―――
ただ、いつも一緒にいた奏達なら
結果がどうであっても、一緒に喜んで一緒に泣けるはずだ。
「先生は……一緒に集まってくれないんですか?」
ただ、丁寧にお礼を言う辺りが奏らしくて嬉しくなる。
「他のみんなの話、聞いてます?」
ぱっと話題を変えた奏が、俺の目を覗く。
“みんな”ってのは、たぶんPIECEのメンバーのことだろう。
そう検討を付けて、言葉を探す。
「いや。俺は聞いてないよ。
勇人とは約束をしてるから、明日報告にくるはずだけどな」
「そうですか。彩乃も明日だし……」
「後期が終わったら、みんなに直接聞いたらどうだ?
またみんなで集まれば良い」
全員が受かっていれば、それがベストに決まってる。
でも、そうは限らないのが受験だ―――
ただ、いつも一緒にいた奏達なら
結果がどうであっても、一緒に喜んで一緒に泣けるはずだ。
「先生は……一緒に集まってくれないんですか?」