恋歌 〜secret love〜
「それで?みんな、結果はどうだったの?」



紙コップで乾杯してから、それぞれお皿に好きなおかずを並べた。



ちらっと見た先生のお皿にからあげがいくつか乗ってて、胸がきゅっとなる。



「俺は合格したよ。進もだろ?」


「あぁ。とりあえず第一志望に受かって一安心かな。慶介は?」


「うーん。俺は、後期の結果待ちー。
まぁ、落ちたら素直に私立行くけどね。私立は満足できるとこ受かってるし」



そう言って、仁志くんはサンドイッチをつまんだ。


飄々と答えるところが、仁志くんらしくてほっとする。



「奏はどう?」



「何とか、前期で。
センターの生物がひどくて……結構危なかったんだけどね」


「頼城センセーのおかげだな!」


「うるせぇぞ、勇人。お前もだろ」



少し睨むような先生の視線に、勇人が肩をすくめた。



「はいはい、おかげさまで前期で受かりましたよ。

ところで、彩乃は?」
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