恋歌 〜secret love〜
◆eleventh melody〜sequel〜
┗初めてのナミダ
「ちょっとコンビニに寄っても良いか?」
みんなで荷物を運んで少し車を走らせたところで、頼城先生が口を開いた。
「はい。あ……ちゃんと大人しく留守番してるので」
「あぁ、頼むよ」
大きく笑いながらそう言うと、先生は慣れた手つきでコンビニに車を止めた。
「鍵、抜いても平気か?」
「はい。大丈夫です」
「すぐ戻る」
軽く首を縦に振ると、先生はにっこりと微笑んでから車を降りた。
少ししてから、大袈裟に鍵を閉めた音が響く。
先生がコンビニへ入ったのを見届けてから、あたしは大きな溜息を落とした。
「彩乃のばか……」
全部ウチにあった物だって彩乃が言ったお弁当箱と水筒。
でも、ウチの物なのは半分だけで、その他は彩乃のウチのだ。
確かに、全部合わせたら袋3つ分あるし
自分の鞄と合わせたら運びにくい量だけど……
「普通にすれば持って帰れるじゃん……」
つまり、これは彩乃が仕組んだってことでしょ?
あたしは、ブレザーのポケットで揺れたケータイを取り出して、送られてきたメールを開いた。
みんなで荷物を運んで少し車を走らせたところで、頼城先生が口を開いた。
「はい。あ……ちゃんと大人しく留守番してるので」
「あぁ、頼むよ」
大きく笑いながらそう言うと、先生は慣れた手つきでコンビニに車を止めた。
「鍵、抜いても平気か?」
「はい。大丈夫です」
「すぐ戻る」
軽く首を縦に振ると、先生はにっこりと微笑んでから車を降りた。
少ししてから、大袈裟に鍵を閉めた音が響く。
先生がコンビニへ入ったのを見届けてから、あたしは大きな溜息を落とした。
「彩乃のばか……」
全部ウチにあった物だって彩乃が言ったお弁当箱と水筒。
でも、ウチの物なのは半分だけで、その他は彩乃のウチのだ。
確かに、全部合わせたら袋3つ分あるし
自分の鞄と合わせたら運びにくい量だけど……
「普通にすれば持って帰れるじゃん……」
つまり、これは彩乃が仕組んだってことでしょ?
あたしは、ブレザーのポケットで揺れたケータイを取り出して、送られてきたメールを開いた。