恋歌 〜secret love〜
「さてと、化粧水は付けたし、お菓子に飲み物、布団の準備もOK!
てことで奏!今日は語るわよ!」
「語るって何を?」
「何言ってんのよ!女子高生が夜に盛り上がる話って言ったら恋バナに決まってるじゃない!」
恋バナかぁ……
ってことは、あたしは永遠と彩乃の話を聞かされるのか……
頼城先生への気持ちを彩乃に明かしてないから当たり前と言えば当たり前だけど
何となく腹立たしい気持ちになるのはあたしだけ……?
まぁ、ラブラブなのは良いことだけどさ。
「で、奏ちゃん。好きな人いるよね?」
彩乃の突然の問い掛けに、あたしは思わず固まった。