恋歌 〜secret love〜
┗突然のサプライズ
「うっわぁー!もう4時!?もういっそのこと寝ないでおくかぁー」
彩乃が、時計を見ながら言った。
あれから一睡もしないでガールズトークを楽しんだ彩乃とあたし。
どこが好き? とか
今まで2人きりで話したことはある? とか
とにかく彩乃からの質問攻め……。
騒ぐ彩乃の傍で、あたしは真っ赤になって固まるしかなかった。
「んー、どうせなら朝から遊びたいし……中途半端な時間だから今から課題終わらせちゃう?」
「あっ、それも良いかも」
「えーっと、今回の週末課題は……」
そう言って、彩乃が放り出してあった鞄の中を探り出した。
ピンクのキラキラしたクリアファイルから週末課題の一覧表を取り出した彩乃が、嫌そうな顔をしながら読み上げる。
「古文と現代文が問題集の見開き2ページずつ。数学が問題演習5題。英語が長文2題に文法演習の問題集見開き3ページ。社会と理科はなし……かぁ。
で、月曜の授業の予習か。……よしっ!きついけど8時までには終わらせよっ!」
さすが進学校……ってこと?
これ、本当に8時までに終わるのかな……
大きく溜息をついてから、あたしも彩乃と一緒に課題を広げた。