恋歌 〜secret love〜
「……えーっとつまり、公園で一緒にチーズケーキを食べて、メアドとケー番を教えてもらった、と。
しかも、今日は朝に迎えにきてもらった、……と」
「うん」
「普通ね。奏にしては上出来だけど」
「いや、だから何も面白いことはないって言ったじゃん!」
彩乃は、つまらなさそうにストローでカラカラと氷を鳴らした。
「うん、でも連絡先を教えてもらえたのは結構良いことなんじゃない?」
「そう……なのかな?」
「当ったり前じゃない!勇人みたいに部活なんかで関係がある場合じゃなきゃ、普通は教えないわよ」
こんな風にビシっと言ってもらえると、少し嬉しくなってくる。
だって、あたしは頼城先生の中で、普通の生徒よりも少し上に位置付けられてる……って、ことだよね?
「ねぇ、あたしから質問しても良いかしら?」