あったかhome



マンションの前に立って、
上を眺めた。


高層ビル、
って訳じゃないけど、
ほどよく高い。


「私、やっていけるのかな…」


でも、
おばさん達に
引き取られるよりは
マシ…だと思う。


だけど、
両親が生きていた頃の
親戚の集まりだって、
あんな若い人
見たことなかったし…



はっきりいって、
不安いっぱい。


あー、
でもーっ…



「おい、」


「え?」


フイッと振り返ると、
学ランを着ている男の子。


「わ、私に何か?」


も、もしかしてナンパ!?
いやいや、どうしよ!?

チラ、と
男の子を見ると、
かっこよかった。


サラサラと風にゆれる、黒髪。
ピンク色の薄い唇。
私より高い背。
少し焼けてる肌。

そして、
私を見つめてる、黒い瞳。


すべてがかっこいい。


や、やばい、
見つめられてると思うと、
恥ずかしくなったきた…!


絶対、私今顔赤いよ〜!



.
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