初恋の行方〜謎の転校生〜
柏木君を横目でみたら、彼もムッとした顔をしていたから、黒崎さんの言葉はやっぱり私への牽制か、あるいは柏木君への忠告だったのだと思う。
思い切って柏木君と本庄さんがどんな関係なのかを聞いてみたいけど、黒崎さんに聞こえるとイヤだしな……
窓の外を流れる景色に目を移し、ハアーと溜め息をついたところで、柏木君が言ったある言葉に突然気付き、私はハッとして勢いよく柏木君に顔を向けた。
「きゅ、九州に行くんですか!?」
「はあ? 今ごろ何言ってんの?」
柏木君は呆れ顔でそう言った。
「だって、柏木君が事もなげに言うから……」
「実際大した事じゃないし、悠人は九州へ行った、って話したろ?」
「そうだけど……」
私は、悠人君は実は……と、ある不吉な事を想像していた。簡単には口に出せない事を。
そして、会いに行くと言っても、そんなに遠い所へ行くんじゃないだろうと思っていた。根拠があるわけではなく、ただ何となくだけど。
思い切って柏木君と本庄さんがどんな関係なのかを聞いてみたいけど、黒崎さんに聞こえるとイヤだしな……
窓の外を流れる景色に目を移し、ハアーと溜め息をついたところで、柏木君が言ったある言葉に突然気付き、私はハッとして勢いよく柏木君に顔を向けた。
「きゅ、九州に行くんですか!?」
「はあ? 今ごろ何言ってんの?」
柏木君は呆れ顔でそう言った。
「だって、柏木君が事もなげに言うから……」
「実際大した事じゃないし、悠人は九州へ行った、って話したろ?」
「そうだけど……」
私は、悠人君は実は……と、ある不吉な事を想像していた。簡単には口に出せない事を。
そして、会いに行くと言っても、そんなに遠い所へ行くんじゃないだろうと思っていた。根拠があるわけではなく、ただ何となくだけど。