初恋の行方〜謎の転校生〜
理恵と教室を出ると、すぐに私は理恵にその事を報告した。
「へー、よかったじゃない?」
「うん」
「美咲ったら、ニコニコしちゃって……。今日は朝から元気なかったから、心配しちゃったわよ」
「そう? ごめんなさい」
「それにしても変ね……」
「変? 何が?」
「だって、普通に一緒に帰ればいいのに、何で公園で待ち合わせるの? 人に知られたくないのかな、柏木君」
あ。確かにそうだよね?
一緒に帰る事だけで頭がいっぱいで、そんな疑問に私は気付かなかった。
靴を履き替え、理恵とゆっくり歩いていたら、私達の横を柏木君が追い越していった。
彼は私に気付かなかったのか、こっちを見る事なくスタスタ歩いて行ってしまった。
そんな彼の後ろ姿を呆然と見ていたら、「川島さん」と、私を呼ぶ声がした。
「へー、よかったじゃない?」
「うん」
「美咲ったら、ニコニコしちゃって……。今日は朝から元気なかったから、心配しちゃったわよ」
「そう? ごめんなさい」
「それにしても変ね……」
「変? 何が?」
「だって、普通に一緒に帰ればいいのに、何で公園で待ち合わせるの? 人に知られたくないのかな、柏木君」
あ。確かにそうだよね?
一緒に帰る事だけで頭がいっぱいで、そんな疑問に私は気付かなかった。
靴を履き替え、理恵とゆっくり歩いていたら、私達の横を柏木君が追い越していった。
彼は私に気付かなかったのか、こっちを見る事なくスタスタ歩いて行ってしまった。
そんな彼の後ろ姿を呆然と見ていたら、「川島さん」と、私を呼ぶ声がした。