初恋の行方〜謎の転校生〜
翌日、担任の教師に続いて教室に入ると、ちょうど教室の真ん中辺りで、ひとり突っ立っている女子がいた。


染めてるのか自然なのか微妙な栗色の髪はフワッと緩くウェーブが掛かり、顔は小さく色白で、目を大きく見開いて俺を見ていた。


(コイツが川島美咲だな)


そう直感したら、それを裏付けるように、「どうした、川島?」と担任は言った。


(やはりそうか。大体想像した通りの女みたいだな。さてと、コイツにどうやって復讐してやるかな)


俺はその後もずっと、その事ばかり考えていた。

他の事などどうでもよかった。此処へ来た目的は、それだけなのだから。


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